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050のIP電話からは110・119などの緊急通報がかけられない?

格安SIMを契約する際、月額料金を抑えるためにデータ専用SIMを利用し、通話は050のIP電話で問題ないと考える人がいると思います。今回は050のIP電話から緊急通報をかけられるかどうかを調べてみました。

050のIP電話からは110・119などの緊急通報がかけられない?

050で始まるIP電話のメリットとは

050 IP電話のおもなメリット

  • データ通信専用SIMでも電話の発着信が可能
  • 簡単な手続きで電話番号を取得できる
  • 従量通話料金が安い
  • 同一サービス同士や相互接続提携先の050とは通話料が無料
  • 同じ050番号を複数の端末で使用できる場合も
  • 解約時の違約金がかからない

050で始まるIP電話の一番のメリットは、通常の携帯電話回線よりも大幅に安い料金で電話をかけられる点です。たとえばNTTコミュニケーションズが提供している「050 plus」の場合、月額料金300円(税抜)で固定電話へは8円/3分携帯電話へは16円/1分の通話料金になります。

一方、090や080・070の携帯電話番号からかけた場合の一般的な通話料金は20円/30秒。この通り050 IP電話の通話料金は非常に低額です。加えて、同一サービス間や相互接続提携番号同士なら、通話料が無料となることも大きなメリットです。

050 IP電話の欠点は110などへの緊急通報がかけられないこと

050 IP電話の欠点は110などへの緊急通報がかけられないこと(イメージ画像)

安くて便利な050のIP電話にも、ひとつ大きな問題があります。それはIP電話からは110・119などへの緊急通報をかけられないことです。当初のIP電話は固定電話のサブ回線として利用されるケースが多かったため、大きな問題ではありませんでした。

しかし携帯電話の普及によって固定電話を利用しない人が増加するにつれ、通信料金を抑えたいという理由から050 IP電話を日常の主電話に用いる人々は増える一方

ですが、IP電話をメインの通話手段にしていると、事件や事故に遭遇した場合が大変です。緊急電話の通信手段がなくなる可能性があり、致命的な事態に陥りかねません。

なぜ050からは緊急通報を発信できないのか

そもそも050から一般電話へは普通に発信できるのに、110や119の緊急通報にかけられないのはなぜなのでしょうか。緊急通報は総務省により定められた下記のような規則があります。

緊急通報発信に必要な機能

  • 管轄の緊急通報受理機関(警察、海上保安庁、消防)へ接続する機能
  • 発信者の位置情報等を通知する機能
  • 回線を保留または呼び返し等を行う機能

この3点をクリアしている通信機器でないと緊急通報はできません。050 IP電話には「発信者の位置情報等を通知する機能」が備わっていないため、緊急通報をかけられないのです。

実はIP電話から緊急通報をかける代替手段が?

実はIP電話から緊急通報をかける代替手段が?(イメージ画像)

前述の理由により110や119の緊急通報を直接発信できないIP電話ですが、代替手段はあります。以下の方法を覚えておいてください。

最寄りの警察署・消防署などの電話番号を連絡先に登録しておく

最寄りの警察署・消防署などの電話番号を連絡先に登録しておく(イメージ画像)

最寄りの警察署・消防署などの電話番号を事前に調べてスマホの連絡先に登録しておき、110や119の3ケタ番号ではなく、緊急通報先の本部に直接連絡する方法です。110や119と違い通常の固定電話番号あてに発信するので、IP電話からでもかけられます。

「緊急通報ナビ」アプリを活用しよう

「緊急通報ナビ」アプリを活用しよう(イメージ画像)

外出時や旅先での万一に備えて「緊急通報ナビ」というアプリをインストールしておくと便利です。iOS版/Android版がリリースされており、地図上の現在位置から自動的に周辺警察署の所在地や電話番号を調べてくれます。

こちらも警察署の固定電話番号あてに直接連絡する方法となりますが、IP電話からの緊急通報手段として活用できます。アプリの具体的な使い方は次項で解説します。

【Appstore DLリンクボタン】【Googleplay DLリンクボタン】

「緊急通報ナビ」アプリの使い方

「緊急通報ナビ」アプリの使い方(イメージ画像)

緊急通報ナビ」アプリを起動すると現在地のマップ(地図)が呼び出され、マップに表示された範囲内に警察署があれば、その位置に警察のシンボルマークが表示されます[※1]。

マークをタップすると、警察署名と所在地住所・電話番号、およびアプリ内で使用できるコマンドが表示されます[※2]。
(※アプリの内容はiOS版の場合です。紹介画像はすべてiOS版を使用しています)

「TEL」または「VoIP」コマンドで警察署の固定電話番号あてに発信できる

「TEL」または「VoIP」コマンドで警察署の固定電話番号あてに発信できる(イメージ画像)

「TEL」=スマホ内蔵の標準電話機能で発信
表示された警察署情報のすぐ下にある「TEL」をタップすると「00-0000-0000へダイアルします。よろしいですか。」という確認メッセージが現れます。[※3]

そこで「はい」を選択すると署の電話番号が再表示されるので「発信」を選択すると、スマホの標準電話機能が呼び出されてそのまま発信してくれます。

「VoIP」=IP電話を使って発信
契約中のSIMがデータ専用などの事情でIP電話しか使えない場合は、「TEL」の下にあるVoIPをタップするとIP電話アプリに切り替わります。[※4]

切り替わったIP電話アプリのほうではマップ画面で表示された警察署の番号が入力済になっているので、あとはそのまま発信すればOKです。

TONEモバイルのIP電話アプリも同様の機能を搭載

TONEモバイルの格安SIMサービスに付属するIP電話には、専用アプリに「緊急通報ナビ」と同様の機能が付属しています。「緊急通報ナビ」では警察署しか確認できませんが、TONEモバイルでは消防署と海上保安庁にも対応しています。IP電話の運営側が緊急通報手段をあらかじめフォローしてくれているのは心強いですね。

IP電話そのほかの注意点

IP電話そのほかの注意点(イメージ画像)

050 IP電話はこんな点にも注意

  • 110、119以外にも117などのNTT3桁番号サービスにかけられない場合が多い
  • 0120や0570で始まるサービスにもかけられない場合が多い
  • 通常の音声通話に比べて通話品質が低下しやすい
  • 050の番号ではSMSを利用できない
  • 同じく050の番号ではLINEのID認証もできない
  • 通話にデータ通信回線を利用するため毎月のデータ通信容量を消費する
  • 着信に通話料金はかからないが、データ通信量は着信通話時やアプリ起動中の待ち受け状態でも消費する

050 IP電話には110・119以外にもかけられない番号があります。提供元によっては117や0120にかけられる場合もありますが、基本的にはいわゆるNTT3桁番号やフリーダイヤルあてにはかけられないと考えておいたほうがよいでしょう。

データ通信量の消費にも注意が必要

IP電話は通話品質が劣るとよくいわれますが、通話の際は着発信を問わずパケット通信を消費することにも注意が必要です。

050 Plus」の運営元NTTコミュニケーションズの公開情報によると、IP電話で通話した場合のデータ消費量は1分につき250KB程度。10分でも約2.5MBですが、1日1時間ずつ使うと1ヶ月で約450MBに。累積すればかなりのデータ通信量になります。

スマホ+データ通信用格安SIMで使えるおもなIP電話は?

スマホ+データ通信用格安SIMで使えるおもなIP電話は?(イメージ画像)

スマホで使える主要050 IP電話

名称 月額基本料金 国内固定電話へ 国内携帯電話へ 国際通話(米国本土)
050 plus 300円(格安SIMとのセット割引あり) 8円/3分 16円/分 9円/分
G-Call050 280円 8円/3分 16円/分 5円/分
Fusion IP-Phone SMART 無料 8円/30秒 8円/30秒 8円/30秒
LaLa Call 100円 8円/3分 8円/30秒 6円/分
050call 最低利用料金315円 8円/3分 15円/分 2円/分
050 Free 無料(プリチャージ方式) 8円/3分 5.5円/30秒 3.99円/分
イオンモバイル 1500円(かけ放題) 追加料金なし 追加料金なし 国際通話には非対応
TONEモバイル 基本料金に含まれる 13円/3分 21円/分 7.5円/3分

(国内通話料金は税抜・国際通話料金は非課税)

050 plus050 plus

OCN モバイル ONEの運営元NTTコミュニケーションズが提供する老舗IP電話サービス。OCN モバイル ONEとのセット割で月額基本料金が150円割引、音声通話SIMとのセットの場合は基本料金無料になるのがうれしいです。

G-Call050G-Call050

格安SIMのG-Call SIMも手がける株式会社ジーエーピーが提供。基本料金や国内通話料金は標準的な内容ですが、海外向けサービスに強い企業が運営しているだけあって、国際通話料金は安い部類に入ります。

Fusion IP-Phone SMARTFusion IP-Phone SMART

楽天コミュニケーションズが提供する基本料金無料のIP電話サービス。従量通話料金はやや割高ですが、着信のみなら維持費は0円。電話はほぼ着信専用で発信はめったにしないという方には便利ではないでしょうか。

LaLa CallLaLa Call

人気格安SIM・mineoの運営元ケイ・オプティコムの提供。通話料金は標準的ですが基本料金が安いです。さらに、同社の光接続サービス契約者やmineoユーザーには毎月100円分の無料通話が付属。またmineoユーザーならデータ通信量を消費せずに使えます。

050call050call

中国市場とのつながりが深く、独自のAICOMプリペイドスマホも展開する亜太電信株式会社が提供。国際通話料金の圧倒的な安さが特徴です。基本料金は無料ですが、月間通話料金が315円未満の場合は最低利用料金315円が請求されますのでご注意を。

050 Free050 Free

在日外国人向けサービスで知られるブラステルが提供する、プリペイド方式のIP電話。基本料金無料で相互無料通話または着信だけならプリペイド入金は必要ありませんが、有料発信するには事前にクレジットカードやコンビニ決済で料金チャージが必要です。

イオンモバイルイオンモバイル

イオングループ傘下のMVNOイオンモバイルが格安SIMのオプションサービスとして提供するもの。24時間365日かけ放題で長電話もOK、料金は一般の音声通話SIMで提供されている無制限かけ放題よりも大幅に安いです。家族間などで通話頻度の多いユーザー向き。

TONEモバイルTONEモバイル

TSUTAYAと提携するMVNOで、端末1機種と格安SIMのセット商品のみを提供。IP電話サービスはデータ専用SIMの基本料金1000円の中に最初から含まれています。従量通話料金はやや割高ですが、追加オプション700円で10分かけ放題も利用可能です。

まとめ

050 IP電話は通話料が安く、格安SIMと組み合わせると通信料金を抑えられるお得なサービスですが、緊急通報の手段を確保しておく必要があります。

自分だけでなく、身の周りでほかの人に何かあったときにも緊急通報できないのでは人命にかかわります。万が一のために、警察や消防への通報手段を確立させておくことをおすすめします。

またIP電話各社によって、117や0120など緊急通報以外でかけられない番号も微妙に異なります。IP電話運営元の公式サイトにはかけられない番号の一覧が記載されていますので、契約前に必ず確認しておくことをおすすめします。

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